EG9 シビックの4ドア、フェリオの軽量フライホイール面研後です。 研磨前重量 6.1kg 。 研磨量は0.2mm 。
ちなみにEG6は2ドアのシビックですね。
研磨は外注です。 クラッチカバーの取付部も同量切削しますので、邪魔になるピンを外す必要があります。
しかし無加工での抜取りは困難を極めます。方法としてはコレットのような全面接触による保持からの引出し、あるいはピンに溶接しての引出しのどちらかと思われます。
今回は裏から細目のドリルであなを空け、叩き出しとしました。 3本です。
研磨前は内側が強く減っています。
ディスク面とカバー取付面の段差は 2.76mm 。
クラッチ類はエクセディの純正相当品。
クラッチのセンター出し治具は、ギア一式のメインシャフトです。
ミッション分離。
えーっと、今回はですね。 クラッチの切れ不良で入庫しての交換です。 面研フライホイールは車両に着いていた物です。
不良の原因はですね。上の画像にあるクラッチカバーのストラップのリベットが破損し、暴れた結果、、
カバーが真っ二つ! でした。
これはそうそう見る事は無いですね。というか初めて見ました。
話では、ガケに落ちそうになった車(2000cc)を、牽引ロープで引っ張りこうなったそうです。
高回転でクラッチをドカン。 相当な負荷だったのでしょう。
レリーズベアリングを一緒に交換してクラッチは完了。
今回パワステも一緒に交換します。
右のラックブーツが内部からのフルード漏れでベタベタです。
交換はリビルト。 はじめは在庫無しで、現物修理予定でしたが、運良く一個見つかりました。
最後はハイパコスプリング(中古)に交換です。
ハイパコ
F 65-8-750 13.4k 204mm 13.96mm(バネ線径)
R 65-8-550 9.8k 202mm 12.9mm
RG
F 14k 175mm 13.12mm
R 10k 201mm 13.1mm
車高
518 516 523 521
→
516 520 521 522
長さを合わせ、アライメントを取り完了です。
クラッチの慣らしを含め試運転しましたが、どうも車体が暴れます。 確認すると、車高調の減衰がほぼマックスだったのでほぼミニマムにして落ち着きました。 その辺りはまた調整して下さい。 バネはほぼ同レートですが、良い具合に硬くなりました。 減衰がその証拠ですね。