さて、前回見事にクラックだらけとなってしまったので、初めて本格的な削りを試します。
一発目はシングルアクションサンダー 80番。
それでも中々クラックが消えません。
何度もしつこく削る事により、なんとか消えました。
粗いと作業中クラックが見えないので、ライトを当てて透かしながら研削。
まずはクラックを全て取り切る事が第1です。
まだまだ消えてません。
中央あたり、ホコリの様に見えるのがクラック。
粉の量はすごいです。
次にダブルアクションサンダー 80番。
シングルの半弧跡を確実に消していきます。
ダブルの 120 → 240 → 320 → 400番 と目消し。
水研ぎ 320 → 2000番まで。
水研ぎになると残り傷の確認がしやすくなるのでしっかり前の深いキズを消していきます。
ようやく下地完了。
薄っすらと、
ダブルの跡が、
残っているところも、、 ありますがそのままいきます。
さて完了。溶剤ジクロロです。
前回は青溶剤使用なので、溶剤による違いは特に出ていません。
ほぼバッチリです。
結果クラックを取り切れば大丈夫ですね。
逆を言えば取り切らなければアウト。
ホンダの様なクラック有り車は要注意です。
向かって右が今回。 左が前回。
前回でも随分綺麗になりましたが、並べると目視でハッキリと透明度の違いが分かります。
新。
旧クラックあり。
新。
旧クラックあり。
まとめると、
・クラックの除去は簡単ではありません。 ポリカーボネートは思ったより硬いです。
・それゆえ始めは粗い番手を使うのが結果時短です。
・硬いゆえに始めはシングルサンダー。
・シングルでクラックを確実に消し去る。
・シングル80番の傷をダブル80番で消し去る。
・ダブル 120→240→320→400番で前番手を消し去る。しかし、空研ぎでは傷の確認が非常に困難です。
・ここから320→2000番水研ぎ。 水を使うと傷の確認がしやすくなります。 深い傷が残ってると気付いたら、迷わず二個前ぐらいの番手で消し去るのが時短。細かい番手では中々消えません。
・と、ここまで気をつけても最終確認にて薄っすら残っているところも、、 結構気が抜けない作業だと思います。
・しかしここまで削れば綺麗に施工出来ます。
・多少深い傷を消そうと溶剤を何度も往復すると肌が微妙 (普通に大丈夫なレベルですが)、下地をしっかり作って一回で溶かすのが良いと思います。
・そして今回、水研ぎ、中性洗剤洗い、エアブロー後にドライヤーを掛けてみました。 ポリカーボネートは微量の吸湿性があるようなので。
・あとIPAでの脱脂。(そういえばIPAはアルコールなので水分を引き寄せます。次回からはここでもドライヤー掛けてみます)
・その後、静電気でホコリが吸着するのでしっかりとエアブロー。
こんなところでしょうか。
軽い黄変とは作業レベルが別物ですね。