前回アルゴンガススタンドを作ったので、今回は溶接トーチの交換です。
今まで使っていたのは左の赤いトーチ。
パナソニックの純正品です。サイズは 17 首の角度も固定です。
これを右の3本が使えるようにします。全て中国製の安物です。
しかしこのように接続ネジが全く会いません。
その為双方を繋ぐ事のできる変換パーツをつくりましょう。
辺りを探したところ、ガス管の切れ端と1/8のユニオンが使えそうです。
トーチ側のサイズが測っても良く分かりません、実測にてミニ旋盤で合わせてネジを切りなおしました。
ガス管の方はネジ山ピッタリです。こちらもサイズが良く分かりませんでした。
ここから銅と真鍮をハンダ付けしていきます。
はじめはフラックスを使っても全く付かず。
そこでバーナーにて熱を入れた所へハンダを、、 チョン。 見事に流れ込んでくれました。 これにてジョイントは完成です。
あとはトーチの持ち手部分が通るのですが、内径が細くなり入りません。 そこでジョイントの大きい六角を削っていきカナリ良いところまできましたが後一歩。 最後は持ち手の内側を削りまくって収めました。
結果、少し寸足らずになってしまいましたね。
こちらは 17 の首振り。
このように自由に、
可変します。
こちらはあまり見ないストレート。
コレ昔から気になっていたんです。
今後試していきます。
最後に、コレまた気になっていたフットスイッチを作りましょう。
・なるべく薄く。
・土台にはある程度の重量がほしい。
・元々付いているスイッチを使用したい。
捜索結果コレを使います。
交換した軽のスライドドアヒンジですね。
余分な部分を切り取って、トーチのスイッチをそのまま固定します。
動作はどうでしょう?
カチ、
カチ。 オッケーです。
細かいところで、スイッチを押した時のレバーと土台との隙間があるので、
無いとは思いますが踏んだ時の破損防止に板を挟んでおきます。
フットスイッチの利点はもちろん手に集中出来る事と、ホースとトーチ周りの軽量化ですね。 慣れは必要ですが。
その後、別で用意したガスレンズを装着。
ガスの流れを整えてしっかりとしたシール性を発揮する部品です。
ちょうど溶接する物があったのでテスト、、
あれ? おかしい、、
火花が出てボロボロに。まるでガスが出ていないような状態です。 やはりトーチのジョイントが原因か?
今まで使っていたトーチに交換 → 正常。
もう一度加工したジョイントに交換し、ガスレンズを通常コレットに交換 → 正常。
どうやらガスレンズの不具合ですね。シューっと先端からガスは出ているのですが、、
バラしてみると、かなり細かい金属メッシュが複数枚重なって入っていました。
そこで、良いかは分かりませんが100均で茶こしを仕入れてハサミでチョキチョキ。 2枚重ねでテスト。
結果はシールドされました。やはり原因はガスがしっかりと出ていなかったという事ですね。
タングステンを少し伸ばした溶加棒なし。
同条件溶加棒あり。
この辺りまで伸ばすと、、
酸化しました。 と言うよりも今まではこの様な黒み掛かった状態になる事が多く、しっかりとしたシールドの重要性が今回良く分かりました。
ガスが出ていれば良いという訳ではないんですね。
調べると、どこまで行ってもやはり重要なのはガスレンズですね。
・タングステンを長く伸ばしても酸化しない、つまりは遠くまで安定してガスを飛ばす事。
・溶接を進めて行くと先に溶接した個所がガスシールドから出てしまい酸化(シールドから出た時にその母材温度が200度以下にする必要がある)。 これを防ぐには溶接電流を下げるか、別件でアフターガスシステムを作る必要があるが、出来る限り広範囲にガスを出す物にする事で、ある程度カバー出来る。
こういった物を今後、探すか作ろうと思う。
性格上まずは作るでしょうね〜。
また進めばご紹介します。