先日不具合のあったガスレンズ。構造を見ると単純ではある。
調べると口径が大きい方が良いように思われ、そこで今回はそれらしいものを加工して作ってみようと思う。
良さげな物は、ホースニップル、プラズマカッターの先端の部品、アルミボルト(コレは今回使いません)
口径差はだいぶ違います。
こんな感じで収めたい。
ニップルを削り、奥にOリングがハマるように溝加工。
これは不具合のあったガスレンズコレット。分解しようと軽くバーナーで炙っても変化なし。ロウ付けでしょうか?
なので旋盤で削り落とし。
ニップル側にハマるように加工。
当てがうとソレっぽくはなってきました。
隙間をハンダで固定。
もう少し旋盤で削ろうと思ったら事件発生。
強く当て過ぎてチャックから外れてしまい、ネジ部が変形、、
こりゃダメだ、、
しかし必死の修正を繰り返し、取付出来るまで回復。
とりあえず、
大まかな部分は完成。
後は内部の金属メッシュですね。不具合品をバラしたところ、かなり細かいメッシュが5枚入っていました。
市販のメッシュでそこまで細かい物は無いので、100均の茶漉しメッシュで試してみます。
大きさを測ると 4mm拡大ですね。
4枚ほど切り出して、
装着。
見た感じ、
良さそうに思います。
では早速テストしてみましょう。
お〜、
見事に酸化しています。
ダメダメの失敗です。
ガス流量上げても変化無しでした。
普通のコレットに交換。
全然違います。 というかこっちの方が良い。
残念ながら失敗に終わりましたが、まだまだ諦めません。テストは続きます。
とりあえずガスレンズについて少しまとめておきましょう。
・ガスレンズとは → ガスが通常のコレットのようにノズル内壁を辿って出てくるのではなく、メッシュ部から真っ直ぐ圴一に吹き出してくる事により、タングステン先端のシールドが強化されるので、溶接部の酸化が更に少なくなり、タングステンももっと伸ばして使えるようになるという物。
・口径が大きい方が当然だがカバー出来る範囲が広がる。チタンなどに適している。 しかし風に対しては弱くなるので室内無風が望ましい。
・ガスレンズの金属メッシュは特殊な物で、代用は出来ないように思う。
・メッシュ部分から真っ直ぐにガスが進む為、大口径であればメッシュも大きくないとダメ。
・ノズル形状は先端が絞ってある物の方が噴出ガスが安定して強い。 逆に広がると弱くなる。
・アルミでも使える。
今のところはこんな感じです。更に勉強していきます。