最近旋盤を良く触るようになりました。
勉強も進んでいます。
目下のところネジ切りを上手くする為に調べていたら、 ミニ旋盤では主軸をモーターではなく、手動の手回しハンドルで行うと良いとありました。
確かに手応えも良く分かり、何かあればすぐに止めれますしね。
と言う事で『手回しハンドル』を作っていきましょう。
構図としては主軸の内側に長物を通してチャッキングできるように約20mmの穴が貫通しています。 この穴を利用してハンドルと主軸を固定するという仕組みです。
既に進んでいますが廃材から直径20mm(主軸の穴に絶妙に入らない)の鉄材を発見。 これの3分の2程を旋盤にて削り主軸穴へ入るように加工。
先端の内側もテーパーに。
中央にM6のボルトが通る穴を貫通。
続いて先端に仕込むテーパーナットを製作。
センターはM6にタップ切り。
軸とハンドルの固定方法を迷っていましたがM3などの小径を軸にタップ立てるのもシックリ来ないので、軸に溶接固定してM6の穴を開けられる大きめのフランジを製作。
フランジにM6タップ。
軸側も削ってピッタリとハマるように加工。
こちらはハンドル用のアルミ6mm板(これまた廃材)
曲がりを修正してから切り出し、穴開け。
先端がテーパーナットで開くようにする為のスリット位置の刻み。
初めて主軸のギアの歯を割り出しに使ってみたが、一周で45、一山で8度。 90度の割り出しには微妙。
スリットはバンドソーにて。
ハンドルの持ち手はミニフライス用の使っていない物から拝借。
軸とハンドルセンターもピッタリ。
さてココで溶接。 最近ガスレンズで悩んでいたが、そういえば以前1セット頂いた物があるのを思い出した。 やはり。 ウェルドクラフトの標準的なサイズを発見。
しっかりとシールドされて焼け色は皆無。
裏側は最後にガスを離してみた。 するとこのように焼け色が出現。 なるほど。
こちらはセンターに通すM6ボルト。
長い物が必要だが、全ネジをカットしてヘックスボルトと溶接。 センター出し治具はL字アングルを使いました。
真っ直ぐです。
そのボルトをセンターに通してテーパーナット。
完成です。
ん? しかし取り付けてみると固定が出来ない。
どうやら先端が上手く開いていないようです。
先端のスリットを更に長くして無事開くようになり完了。
ここで、余っていた全円分度器も一緒に装着してやろうと思い付きました。
さてどう付けようか、
位置出しをしっかりとし、
フランジとアルミの間に挟む事にしました。
位置出しはダイヤルゲージを使うと良さそうです。
あと忘れていたのが回転の振れ。 持ち手の反対側にもウエイトを付けないと、300回転も回せません。
持ち手の重量は47.7g
ちょうど良さそうなベアリングを発見。44g
これによりマックスの1000回転までブレ無しです。
最後にずっと気になっていたところ、電源ボタンカバーの爪を遂に削り飛ばしました。
緊急時に上から叩くと電源が遮断されるのは凄く良いのですが (なので取り外しはしません)
爪があると押したまま固定されてしまい、わざわざスライドさせて開けるのが面倒だったんですよ。