マルチクリエイト☆2児パパサロン

仕事のクルマ、バイクなどの機械系。家庭内での掃除、修理が主です。あとは、人生の歩み方を、独り言として綴っていきます。

RPS13 180SX 5穴化とステアリングカラー

 

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RPS13  本物後期。


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もうそろそろ5穴にしたいということで作業です。


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今回は初めて社外のハブを使用します。

フロントは通常ですとs14かs15のハブを使いますが、そうするとナックル、ロアアームのボールジョイントも同じく必要で、あと車高調のナックル取付穴も拡大しなければいけません。


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しかし今回の社外ハブは、センターのベアリング径が13ナックルにピッタリなのでハブのみでバッチリ。


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180SXには珍しくABSが付いているのでリングを抜き取り入れ替え。

 


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このままハマります。


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こちらはリアですが、形状から純正品だと思われます。


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にしてもベアリングだけでも結構良い値段しますね。


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さて今回ですが、ドライブシャフトを取り外さずに進めてみました。


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裏側からの固定ボルトへのアクセスがかなり悪いのと、シャフトのスプラインの固着具合がクリアできればトライしても良いと思います。


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ちなみにスプライン部はドライのまま組んではいけません。  必ずグリスを塗るようにしましょう。

基本的にスプラインには荷重が掛かります。

 

過去に何件かあったのが前後に動きブレーキを踏んだ時にパキっと異音がするというもの。  結局このスプライン部が原因で、グリスアップして解決。  でもグリスを塗るだけでドラシャを左右交換と作業は同じ、、

せっかくバラしているんですから是非塗って下さい。。

 

 

 

 

さて、ここからが本題⁈  です。

スリットローターに交換したばかりなのもあり、ブレーキローターを穴開けして再使用します。

実質部品はハブとホイールのナットだけという一番最小限の5穴化ですね。

 

ローターへの穴開けは初めてですが進めていきましょう。

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まずは114.3の円周をけがきます。


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穴の間隔を計算。

隣の穴との間隔は 67.18mm と出ました。


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こちらは実測値にてハブ当たり面からボルト穴までを計測。


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それを元に交点をけがき。


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ポンチを打ってミニフライスでドリリング。

 

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ちなみに穴径は、

純正リア 12.75mm

社外品フロント 12.85mm

ボルトは、

ネジ部 11.8mm

根元は 12.1mm

 

ボルトに対して全周 0.3 〜 0.4mmの余裕である。

という事は、計算上綺麗に座標が合えば 12.5mmでもハマるはずである。  なのでまずは12.5mmにて穴開け。


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完了後、確認の為ワイトレ(ワイドトレッドスペーサー)を嵌めてみると綺麗に入った。

よしよし計算通り。


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しかし現実は甘くはない。

実車でハブセンターが固定されると上手く入らない。微妙にズレている証拠である。

 

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そこで穴径を14.0mmまで上げるも惜しい。


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最終は現物合わせでリューターにて調整してようやくハマりました。穴径は少し大きくなりましたが、一ヶ所は純正の穴を使用しますのでガタの問題はありません。  作業しながら思いましたが、全ての穴が大きいと前後のブレーキングで動く可能性もあると思います。

 

さて、こうして穴開けという作業が今まで思っていたよりも難易度が高いと教えられました。

穴開け自体は良しとしても、計測、計算、ケガキ、ポンチ、ドリル刃先の合わせ、 これらによりズレが重なり大きくなっていきます。

 

 

 

という事で2枚目からは作戦変更。 ミニフライスの目盛りを使って穴位置を出したいと思います。

この作業も初。 目盛りを使って位置を出した事はまだありません。 中華製ということもあり精度はどうなのか?

 

 

あれ?  計算して作業に使った紙が無くなってしまったので、今計算し直しました。

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三角関数の計算には「カシオのKEISAN  」というサイトを利用しました。非常に使いやすいです。

 

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対向するボルト穴で基準線をつくり固定。座標の

1個目は、

横に 39.4896...

縦に 54.3528...

2個目は、

横に 103.3853...

縦に 33.5919...

 

フライスのハンドル一回転で1.5mm だったので、回転数に置き換えて進めました。

 

そして物が大きく移動量が取れない為に2箇所開けたら反転して固定し直しまた2箇所。 ここまで来るとこの時点でもズレるのでは?  と思ってしまいますね。

 

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すると当初のポンチマークからこのズレ。

この時点ではどちらが信頼に値するのか分かりませんがこのまま進めます。

 

 

 

そして穴開け(13.0mm)が完了して実車に装着。

 

 

 

おお〜。  すっぽりとハマりました。

 

中華でも精度は使えるレベル、そして三角関数の計算も合っていたという事です。

 

 

が、、 気付きました。  ローターがしっかり奥まで入っていない、、 入らない。。

 

ボルトのネジ部と根元の差は 0.3mm  半径では0.15mm。 この差で引っかかっているのか?


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原因はフロントの社外ハブのボルト根元が純正よりもテーパーに大きい事でした。


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こちらは純正ボルト。


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そこで裏面から逃がしでザグリを入れました。


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右が純正穴、左が新規穴でザグリが大き目となりました。

 

これにて無事ピッタリと合わせる事ができました。

残り2枚を同様に加工して完了となりました。

予想に反して今回ハブ交換よりも穴開けの方がメインとなった感じですね。

 


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最後にステアリングカラーを交換。

13系では定番の部品です。


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純正のゴムを取り外して、

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交換します。ガタが一切なくなります。

この部品程、乗って違いが分かる物はありませんね。