JZX100のマークⅡ です。 ちなみにドリ車ではありません。
今回エアコンが効かないという事で入庫です。
話を聞くと昨年に他店でリビルトコンプレッサーへ交換済みとの事。
それと他の不具合を伺いました。
まずはその他の不具合からいきましょう。
画像が反転しちゃってますが、給油口が2人いないと開けられない。 というものです。
指の所にプラスチックのバネ部品がありますが折損していました。
新品でも良いんですが、シリコンホースとタイラップを使い復旧。 以後不具合出れば新品にしましょう。
フューエルリッドの前側が開閉時にボディーと擦れて異音も出ていたので微調整しました。
さて次は運転席パワーウィンドーの動作不良。 スイッチを押しても反応しない時が良くある。
入庫時もなかなか閉まりませんでした。
まずはスイッチから確認。 接点不良を疑いましたがスイッチは入っています。
モーターへの入力を確認。 開けるは反応が良いですが、閉める側が遅れて立ち上がったり入力自体が無かったり。
そこでモーターへ直接入力。
結果モーターは正常。 ほぼスイッチの基盤側の不良と診断します。 ちなみに目視にて基盤の不良は発見出来ませんでした。
ではようやくエアコンに掛かりましょう。
まずは2柱リフトアップするのに少し車高が足りません。 そんな時スロープを登り高さを稼ぎますが、床塗装しているとツルっツル。。 そんな時は良くある滑らないマットが活躍しますよ。
診断を進めると、
⚪︎コンプレッサーが入らない。 →
⚪︎ガスがほとんど入っていない。 →
⚪︎正圧にて漏れ確認 →
⚪︎画像のようにコンプレッサー本体とプーリーの間からの漏れを発見。
リビルト交換済みとの話ですが残念です。
そして交換したお店は閉めてしまい、保証書も無いとの事なので実費となってしまいます。
本体外れました。
とりあえず状況を確認。
クラッチを外すとオイルが飛んでいますね。
ここで間違いありません。
もう少しバラしましょう。
フロントカバーのシールが2箇所(ピックで指している所) 飛び出ています。
このシール部分の構造が良く分からず、抜けてこないのでここまでとします。 多分専用シールのように思います。
ここで電装屋さんならばシールの打ち替えが出来るのでは⁈ と思い行ってきました。
結果は不可。 特にDENSOは部品を出さないようです。
という事でリビルトとなりました。
漏れ確認の蛍光剤とオイルを極少量注入。
その後本体取付。
真空引きしてガスチャージ。
補充量は450g。
今回からエアコンオイル量の測定を追加。
真ん中辺りが適正量。
少し多目です。 これは元々多目に補充されていましたね。
これにて無事エアコン復旧です。
さて最後に不具合品をもう少しバラしてみます。
シールを抜きました。 見事にゴムが切れてます。
ここから漏れると、
画像中央辺りの小さい穴2つから排出されます。
軸の下側の2つの穴と繋がっています。
シールの方を確認すると、切れていた外側は単独のOリングでした。 間違いなく組む時にスナップリング溝に押し付けて切ってますね。
この外側でシールし内側のシールリップへ圧力を掛け軸間の漏れを止めています。
試しにOリングを裏返し(傷を内側)て組んでみたところ、、
漏れ止まりましたね。
これらから一体のシールだと思われましたが、サイズの合うOリングを見つけられれば再生可能だったかもという結論となりました。