今回はエスティマです。 時期的にも暑くなりエアコン関連の修理も増えてきました。
症状はですね、運転席側のみ熱風が出る。 です。
この辺りの車格になると左右独立で温度調整が可能となっています。
実際確認すると助手席側は正常、運転席側は温度をLOにしても温風でした。
という事は、冷やすと温めるという機能自体はokとなります。 この流れで行くとエアミックスという冷温風を混ぜて温度調整する機構でのエラーとなります。
そこで運転席側のエアミックスモーターを確認。
モーター作動 → 有り
ここで反応が無ければモーター単体エラーかモーターへの入力エラー。 そのどちらも除外となります。
次にモーターとフラップとのリンクを外してフリーにして直接手でフラップを作動 → 温風のまま変わらず。 ん?
これはおかしい。 物理的にフラップを動かして変化が無いという事は、内部でのフラップ破損?
それか作動部品がこの場所だけでは無いのか?
そこでサービスマニュアルでこの辺りの構成を確認しましたが、、 何度見ても探し出す事ができず。。
そんな中エアコンの自己診断方法を発見。
センサーエラーコードを3個確認。
試しにエラー消去後、作動復旧! そして今の所その後の再発はナシ。
ん〜。 モーターの可動域が少し増えたような?
でもそれならフラップを単体で動かした時に冷風が出ないとおかしい。。
やはり構造上その他にも可動部分があるのか? そしてセンサーエラーによる機能制限による不具合である事は間違いない。
とりあえず自己診断方法を記載します。
キーをアクセサリーにしてから、エアコンの内外気とAUTOボタンの2つを押しながらエンジン始動。
そのまま押した状態にしていると自己診断モードへ。
そのままセンサーエラーコード表示まで勝手に進みます。
そのあたりでボタンから手を離してもok。
とりあえずエラーコードを確認後、内外気ボタンを押すとセンサーチェックモードからアクチュエーターチェックモードへ移行。
上の表がアクチュエーターの動作表。 その数字の時に表のような作動になるはず。というものです。
意外と早くパラパラと変わって行くので、あるボタンを押すと固定されます。確か内外気ボタン⁈ だった気がします、、 固定しなかったのでうろ覚えです。
その後AUTOボタンでセンサーチェックに戻り。
この時点でもう一度エラー番号を確認しましょう。
そしてエラーの消去は、フロントのデフロスタを押しながら、リアのデフロスタボタンを押すと完了です。
今回はそのままエラーが消えてくれているので、スタティックつまりは現在進行形のエラーでは無いと言う事になります。
とりあえず次回再発したら、上記の方法で自己診断リセットを試してみて下さい。
ちなみに今回のエラー内容は、、
この3点。
左右の日射センサーエラー。
そして何故か助手席側(pパッセンジャー)のエアミックス不良。
と言う事は、助手席側のエアミックスモーターが運転席側の制御も担っているのか?
今思い付いた予想ですが、運転席側モーターが温風を振り分け、助手席側モーターが冷風を振り分けていたりして? それならば全てに納得出来るんですが。
このあたりがサービスマニュアルで見つかれば良いんですけどね〜。
と言う事で珍しく交換部品無しの修理となりました。