アメ車の入庫もあまりないですね。
1MFHK8 エクスプローラーのサンルーフ不動にて入庫です。
見事に開いたまま固定。 こうなってしまうと保管も厳しいですね。
では進めましょう。
まずはルーフの内張を外します。 正確にはズラして隙間を確保。
画像ではガラス用の該当モーターが既に外されています。
左右で同じモーターが装着されていますが、
左がガラス用モーター
右が日除け内張用モーター
ちなみにルーフの内張固定には磁石が使われていました。
ここで外したモーターを分解していきましょう。
基盤とセットになっています。
モーター単体へ通電しても不動。 モーター不良確定です。
しかしもう少し進んでみましょう。
モーターの磁石側の固定がカシメになっています。
板厚があって硬いですが、オイルシールプライヤーがピッタリでした。
ようやく開きましたが、見事にブラシ部分が溶損してます。
そんなブラシ部分をそれらしく修復してみました。
それによりモーター単体に通電して動く状態まで回復。 しかし基盤側はNGなのでモーターは要交換。
とりあえず、これを使いガラスを閉めました。
そして今回のモーター溶損の原因を見ていくと、
基盤側に水の侵入が見受けられます。
では水の侵入経路とは?
サンルーフの前方両脇に水抜きのホースが付いているんですが、試しに水を流すと全く流れません。
根本の原因はコレですね。 溢れた水がモーターに掛かってショート、それによりモーターに電気が流れっぱなしとなり溶損。
このままモーターを交換してもまた同じ状態となりますので処置していきます。
水抜きのライン出口はフロントタイヤの後方あたりをめくると見えてきます。
まあ更に突き詰めるとこの出口形状が全ての元凶でした。 画像は切開済み。
上からエアーを通すとこの通り。汚水です。
最後に通水確認して処置完了です。
そして2週間程でようやくモーターが到着。危うく本国発注1ヶ月越えコースになるところでした。
という事で交換して無事復帰です。
ちなみに部品は韓国製なんですね。
この車種でサンルーフ付きは要チェック事項です。
下記は私の気になりポイント。
メーターの感じが良いと思います。
あと助手席側のAピラー内装に、フロントと助手席ドアミラー下の映像が確認出来るモニターが付いていました。 運転席のスイッチで切替とオフが出来るので普段は黒。 言われないと存在すら気付かないであろう自然な感じでありながら機能はしっかりと果たすあたりが好感持てますね。