先日の ヘッドライト作業車の通常作業です。
最近少し調べていたら、ディーゼル車にとって燃料フィルターの交換は重要であるという記述を目にしました。
なるほど、ガソリン車ではそこまで意識しませんでしたが、軽油は粘性もあり、高圧ポンプで加圧し、直噴です。 なるべく不純物を取り除く事により燃料系のトラブル発生を防ぐ効果がある。
ハイエースのディーゼルエンジン 1KZは非常に耐久性があり、オイル交換をしっかりすれば何十万kmでも余裕で乗れると言われています。 事実そうだと思います。
エンジンに限っては、
・エンジンオイル
・オイルフィルター
・サーモスタット
・オイルシール&パッキン類
あたりを10万kmごと(オイル類は除く)に定期交換していればそれこそトラブルフリーと言えます。
では燃料系は?
作業出来るのは唯一このフィルターのみとなります。毎年車検時にフィルターを換えるか、それとも不具合が出てからポンプなどの大物を交換するの か? ですね。
では進めていきましょう。
今回は10万km以上使い続けたフィルターになります。 フィルターの半分ぐらいまで汚れが上がってきてますね。
この液体に浮かぶ汚れが見えるでしょうか?
新品フィルターは純白です。
そしてココが一番肝心ですが、フィルターケースの内部の底! 画像では分かりづらいですが汚れの溜まり場です。 これらを見ると定期的な洗浄交換が必要かつ有効である事が分かります。
さて次の作業はクランクフロントシールの交換。
オイル交換時にクランクプーリー下にオイル漏れの汚れを発見しました。
実は以前タイミングベルト交換作業時にクランクプーリーボルトを緩める事が出来ず先送りにしてました。(1KZのタイミングベルトはクランクプーリーを外さなくても交換出来るようになっています)
要はボルトのトルクが高すぎ! (調べたら36k )
それに加えて作業スペースの無さ。 クランクプーリー前にホースやパイプも邪魔をします。
では作業です。
前回の屈辱を晴らす為に 3/4 のロングハンドル、クランクプーリーホルダーを入手! これにてしっかりと固定する事が可能になりました。
しかしボルトへのアクセスは 1/2 のスピンナーハンドル。ボックスは22mm。 それにパイプを掛けて延長しますが、しなって中々緩みません。
こちらも 3/4 を使えれば良いのですがスペース的に無理。 結果 1/2 スピンナーとパイプの間に入るパイプを更に追加してしなりを抑え、ようやく緩める事が出来ました。
ちなみにウォーターポンプと同時作業であればラジエターのアッパーホースを外す事が可能、それにより工具振りスペースが出来るのでずっと楽になると思います。
しかし今回、最小限度の周辺外しで作業する事が出来ました。
・右前シート
・その下のカバー
・クランクプーリー前のATクーラー行きのパイプ固定ブラケット(これもアクセスしづらい、、)
さて外れたプーリーですが、オイルシールのリップ部が当たる所が光っています。 そして爪で触ると分かる段差があります。 つまりはゴムのシールによって金属が削られているという事です。 意外ですよね。
ゴムは経年劣化でプラスチックの様に硬くなり、追従が出来なくなりオイル漏れが起きます。
プラスチックの様な硬さであれば、年月を掛け金属が削れる感じも多少理解出来ますかね。
しかし今回のシールはそんな酷い物ではありませんでした。
と言うかシール自体に漏れの跡が無い。
その下には黒いオイル汚れが有るが、、
間違いなくクランクシールだと思っていましたが、今回はとりあえずシール交換をして、周辺を洗浄し様子見となりました。