さて作業の後半です。
フロントタイヤの内減りの為、裏組します。
結構いびつな減り方です。後でアライメントも確認しましょう。
そして裏組と合わせて、右前タイヤだけ謎のスローパンクチャーがあるので見ていきます。
エア漏れはタイヤ新品時から。 ホイールは社外品ですが他の3本には漏れ無し。
しかし組んだ当初から車両から外して泡確認を何度もしていますが全く分からず。
今回もバラす前に泡確認しましたが漏れは発見出来ませんでした。
そこで裏組作業を開始したところ、タイヤのビート部分に細かい凹みが見受けられました。
十分許容範囲だとは思うのですが、、
ホイール側のこの汚れですね。
とりあえずワイヤーブラシで綺麗にし、、
ビートシーラー。 要はゴムのりを内外リムに塗って組みました。
予想として、タイヤ&ホイール状態では漏れがなく、車両に付いて1Gが掛かった時、又は走行してビートとリムにたわむ力が加わった時にエア漏れするのでは⁈ という事でシーラー処理してみました。
今回はタイヤの減り具合もあるので一緒にローテーションしました。 エア漏れしていたタイヤは右後に付けましたので今後をチェックですね。
ちなみに裏組した2本、、
ホイールバランスが、、
こんなに違う!
上は位置を気にせず組みましたが、下は大体同じ位置にしてあります。 まあ合わせれば大丈夫。という物でもありませんが、ウェイトはなるべく少ない方が気分的にも良いですね。
タイヤの重量、そして時間に余裕があれば上のタイヤを一度落として180度回転させて組み直し再度バランス掛け。 それでウェイトが少なくなれば成功、逆に多くなればもう一度元に戻す事となります。
さて最後のアライメントに進みましょう。
右前のロアアームを何か硬い物にヒットした跡があったので気になっていました。
こう見ると、
・右前のキャスターが立っている。
・右前のキャンバーが寝ている。
とりあえず、左右キャスターを寝かせて5度あたりで合わせ、タイヤの内減りも強かったので左右のキャンバーを0.5度あたりまで起こしました。 トーは弱インです。
納期的に今回はここまで。
試運転すると前よりはかなり良い。
キャスターの寝かしとキャンバーの起こしにより、ハンドルが重くなるだろうと思われましたが全く感じられず。
しかし気になる点として、、
・若干の左流れがある。→ これはリアのトーが少し右を向いているのが原因と思います。(車両はローダウンブロックが入っているので、次回取付を緩めての微調整をします)
・フロントタイヤが擦る。→ ローテーションによりタイヤの溝がしっかりある事もありますが、キャスターを寝かし過ぎたか?(下に純正データを載せておきます)
ちなみにこの車両は仕事の関係上、車検ギリギリまで車高を落としているので擦りやすくはなっています。
最後に後日調べたアライメントデータです。
やはり、、キャスター基準値は2度と少し。 ちょっとやり過ぎましたかね。 再入庫時の擦り跡が前側ならばキャスター起こしで対処しましょう。
キャンバーは基準値0.3度あたり。 もう少しだけ起こそうかな。
あとは前述のホーシング微調整によるリアトー補正がメインとなりそうです。