マルチクリエイト☆2児パパサロン

仕事のクルマ、バイクなどの機械系。家庭内での掃除、修理が主です。あとは、人生の歩み方を、独り言として綴っていきます。

前編 TRJ150 ランクル プラド ブレーキ異音


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探しましたが車両外観が見つかりませんでした。

メーター画像からスタートです。

 

今回は異音診断で内容は2点。

①走るとリアから周期的なシュッシュ音。

②ブレーキを踏むとリアからギシギシ音。

 

では進めましょう。

 

試運転すると2個とも発音。  共に右後と思われます。
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まず判別の為にキャリパーを外して固定。

これにより①のシュッシュ音は消えました。

ローターとパットの擦れ音で確定です。

 

ではローターの振りなのか?

 

ダイヤルゲージで確認すると、ローターのホイール取付面も振ります。  

 

ではローターを外しハブではどうか?  →  ハブでも振ります。(ハブ外周で総振0.6mm)

 

以上からアクスルシャフトの曲がりによる振れが確定しました。

 


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では②のギシギシ音はどうなのか?

聞いた感じ足回りのよう⁈  とりあえず右リアアブソーバーを取り外し。  →  変化なし。

 

ならばアームのブッシュ類か⁈

 

そうこうしていると、サイドブレーキを当てていればギシギシ音が消える事が判明。

 

結論として、この車両はサイドにインナーシューを使っているので、こちらもアクスルシャフトの曲がりによる振れでシューが動いてしまい発音するように思います。

 

 

では作業開始です。
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部品が揃いましたがアクスルシャフトは中々の重量感。 これが曲がってしまうとは、、  まあ事故でしょうね。


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まずはブレーキラインを切り離し、シャフトごと引き抜きます。


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インナーシューはこの通り。場所が悪く取付は意外と手こずります。


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ここでようやく気付き始めました。  

 

普通にプレスで抜けない事に、、

本格的な治具と言いますか、絶対にSSTが必要なのです。


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この状況、そう、それはもう絶望的。であります。

 

そこで少々悪あがき、、


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ブレーキローターを使いハブを型取、


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このように固定出来るようにしました。


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そして更にパイプとローターを溶接して完成。


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これがハブに取り付けた状態です。


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しかしローターがプレスを通らずカット。


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これでようやくプレスにセットまで漕ぎ着けました。

 

 

 

 

 


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エイっ!

 

 

 

 

 


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えーっとですね。  

 

 

 

 

見事に破断しました。

 

 

 

 

中々合う径が見つからず、使ったパイプの肉厚が結構薄いな〜    とは思っていたんですが、、

ローター自体も鋳物なので溶接、荷重的によろしくは無いですね。 ローターにもクラック入ってました。

 

 

 

ここで少し調べました。

やはりこのようなSST2点が必要です。

部品屋さんへ問い合わせると3万円⁈  今後頻繁に使う物であれば買っても良いんですけどね。 よってムリ。

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そこで電話にて聞いてみた所、この様なパイプの工具のみ持っているお店が有り借りに行って来ました。    が、、
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よく見るとハブ裏のボルトレイアウトが違う、、

 

どうやら150よりも前の型用でした。

 

 

 

 

 

こうして作業はニュートラルポジションへ。

 

もう一度方向性を考えましょう。

 

①まず納期がやばい(明日には終わっていなければ、)

 

②SSTは外せるとは思うが3万円と高額(仕事をしているのか工具を買っているのか分からなくなります。 ホント良く使う物であれば良いんですが、、  そしてもっと時間が有れば部材を揃えて自作しますが①により×。

 

③この部分をバラすのには理由があり、2個の部品を再利用したいが為。

インナードラムのバックプレートとハブボルト裏のプレートの計¥15000ほど。(見積を出した後なので追加変更が不可。  もしこの辺りも新品発注出来ればSSTでのプレス作業、そして以下の様な作業は必要ありません)

 

 

 

そして以上から考えられる、最も避けたい最後の手段とは?

 

 

 

④グラインダーにて地道に削る。

 

 

 

です。

 

 

 

ではまた来週。