デリカD5の入庫です。
まず症状を確認しましょう。
話では元々、
・ローのキセノンがスグに消える。
・ブロアファンからガラガラと異音がする。
の2点。
そして入庫前に幾つかの部品(中古)を交換したようです。
・ローのバーナーを新品に入替(変化無しで戻し)
・ヘッドライトスイッチを交換
・右のバラストを交換
・ブロアファンを交換
これにより、
・ローのキセノンは30分程すると右だけ消える。
・ブロアファンの異音は変わらず。
となったようです。
ではライトから見ていきましょう。
確かに30分程点灯していると、、
右が消えてました。
とりあえずバーナーを確認すると、D2ともD4とも全く記載の無い激安品のよう。
そして左右を入れ替えてチェックすると、、
見事に症状が反転。 とりあえず右バーナー不良は確定です。
そこで発注元に新品バーナーを支給してもらいました。
こうして見比べるとだいぶ違いますね。
左の支給品は純正品に近い。
側方のワイヤーとの距離も違います。
怪しい物は使わないのが一番ですね。
交換後は点灯OK。
そこで一回交換しましたけど? と元請からお話がありましたが、まだ初期過ぎてスイッチかバラストかにも不具合があったんだと思います。
確認の為、その後1時間の点灯チェックも行いましたがOKでした。
そして気付いたのが、右側のバーナーを押さえるクリップが引っ掛かるプラ爪が1つ欠損。 つまりは1/2 で付いていた事になります。
点灯不良側と一致する事から、もしかすると走行中に振動していた可能性も無くは無いか⁈
そこで何とか使えるように修正していきます。
確認するのに鏡を使うぐらいなので、本当ならばライトをゴソっと外して作業したい所ですが、今回はこのまま進めます。
方法としては小さなビスをバーナーで入熱してから欠損部へ押し付け。 するとビスの頭がちょうどクリップの引っ掛かりになってくれるのでは⁈ といった感じです。
そしてその溶かし入れた所をプラリペアにて肉盛り補強。
若干のクリップ修正が必要でしたが、無事両側からの固定に成功です。 耐久性的には大丈夫だと思うんですけどね〜。
さてブロアファンに移りましょう。
確認すると大きな音ではありませんが、確かに聞こえます。
直接は関係ありませんが、まず。 フィルターの向きが逆ですね。
正解はこちら。 フィルターの汚れの面は合ってたので作業中反転してしまった物と思われます。
そしてこのフィルター、三菱純正の確かドイツ製。
中央には見慣れ無いクリップが、、
裏表で固定されています。 てっきり消臭剤系かと思いきや全てが単なるプラスチック。 純正品⁈ と思いきや社外品の様な名前が入っている。
正直コレの意味が分かりません。 ブロアの風速を上げるとフィルターが共振してしまう⁈ その回避用のバラスト⁈ なのか、、
真意は不明ですが、とりあえずこのクリップが何処かに当たって音を出しているのではないか? → 問題なし。 そのあたりが確認出来たので良しとします。
そして音を辿って行くとやはりブロアファン自体。
交換した中古品も不良と判断します。
その後新品を発注すると、カプラー位置とホースも変わっており、対策品? のような感じでしょうか。
交換後異音は無事無くなりました。
ちなみにファンとその下側のプラスチックカバーが同時交換だと部品屋さんから情報がありましたが、車両にはその交換カバーと全く同じ物が付いていました。 という事は、、 今の中古品に交換する前のファンは今回の新品ファンと同形状の可能性大でしょうか。 さすれば対策品などでは無いという事になりますね。