マルチクリエイト☆2児パパサロン

仕事のクルマ、バイクなどの機械系。家庭内での掃除、修理が主です。あとは、人生の歩み方を、独り言として綴っていきます。

JA22W エンジン不調 エンジンオーバーホールへ

 

f:id:avel8468:20200218081338j:image

さて先月に入庫したジムニーの状況です。

振り返ると、内容的には冷却水周りとLEDテールの球飛びだけでしたが、やけにエンジンが振るので確認していくと、、    2番の圧縮不良でした。

 

方向としてはエンジンの載せ換えとなります。

 

①リビルトエンジン

②現物オーバーホール

 

①が作業も早くて良いのですが、、 

今回は当店でのオーバーホールとなりました。

 

 

では早速降ろしていきましょう。
f:id:avel8468:20200218081318j:image

ジムニーって初めからボンネットがここまで開くので非常に便利。 全ての車が90度開閉出来ると良いと思います。


f:id:avel8468:20200218081313j:image

という事で抜けてきました。


f:id:avel8468:20200218081353j:image

ATは車両に残しているのでリジットラックの頭で支え。 ちょうどミッションケースの下側に穴が空いていたので、安全の為エクステンションを挿し通してあります。

 

 


f:id:avel8468:20200218081450j:image

縦置き K6Aエンジン。

 

外す前に圧縮測定はしましたが、シリンダーリークはまだだったので進めます。
f:id:avel8468:20200218081332j:image

燃焼室のバルブを閉じた状態にしてエアーを導入。

その漏れ具合で気密を確認する物です。

 

1番シリンダーは正常範囲。


f:id:avel8468:20200218081344j:image

そして2番は、、   完全にアウト。

漏れ漏れです。

 

しかしバルブ側なのかピストンリング側なのかが判別つかず。 どうやらエア圧が低過ぎるようなので、直エアーを導入しようとするも、、  シリンダーリークテスターの先端アダプターがシリンダーに残ったまま外せずに断念。 エンジンを分解してから外す事とします。

 

 

以下はサラッとした分解状況です。
f:id:avel8468:20200218081406j:image

エンジンベア。


f:id:avel8468:20200218081335j:image

エンジンマウントは片方千切れていました。


f:id:avel8468:20200217201805j:image

タービンアウトレットのボルトが1本折れ。


f:id:avel8468:20200217201808j:image

3番インジェクターからの滲み。


f:id:avel8468:20200218081315j:image

オイルパンは付け直した形跡有り。

しかも前回のシールの上から盛ってありよろしくない。


f:id:avel8468:20200218081323j:image

そのオイルパンを付ける時にストレーナーに触れたようで、、  網目に液体ガスケットがベッタリ。

これは残念ですね。

 


f:id:avel8468:20200218081400j:image

そして今回初使用のエキストラクター。


f:id:avel8468:20200218081321j:image

排気の遮熱板あたりで使いましたが、すごく良い!

トルネードソケットよりも良いです。

薄いし、安いし、番手も揃っているしで、特に期待していなかっただけに「スバラシイ」の一言でした。


f:id:avel8468:20200218081350j:image

さてフロントカバーです。


f:id:avel8468:20200218081444j:image

これはオイル管理が良かったようです。


f:id:avel8468:20200218081447j:image

スラッジがありません。

こう見るとやはりオイル交換は重要ですね。


f:id:avel8468:20200218081341j:image

ヘッドカム側。


f:id:avel8468:20200218081357j:image

ヘッド燃焼室。


f:id:avel8468:20200218081409j:image

シリンダー。 好きにはなれないオープンデッキです。


f:id:avel8468:20200218081403j:image

ピストン。


f:id:avel8468:20200218081329j:image

クランク。 フライホイールはいつも専用のスタンドとなってくれます。


f:id:avel8468:20200218081347j:image

シリンダーブロックの歪みは無し。


f:id:avel8468:20200218081326j:image

クランク下側のキャップ。(と言うかこれは一体になっているので名称違うと思いますが)

この設計は剛性があって良いですね。

難点はエンジンスタンドへの取付箇所4点の内2点がこのキャップ側に有る事。でしょうか。

 

どうしてもブロックを2点で保持するのが気になってしまい、クランクを組んでからスタンドへ取付しようと思っています。

 

続く