左前事故で、パワステラック、タイロッド、ロアアームのボールジョイントを新品交換後にアライメントで入庫しました。
まず試運転すると、かなりの左流れ。
戻って車両を確認すると、
左前、
右前、
画像で違いは分かりますか?
答えは↓
左側タイヤの後側が狭い。
これによりキャスター 左<右 となり左流れの原因と思われます。
しかしロアアームは目視で曲がってる! というレベルでは無い為、パッと見では分かりづらいですね。
という事で、とりあえず中古のロアアームを支給してもらったので交換です。
ボールジョイントは新品だったので、完全にロアアームのみを抜き出しました。
ここで2個のロアアームを見比べてみましょう。
この様に亀さんにして、
はい!
上側が取り外しアーム
下側が中古アーム
上側が5mm程後退しているのが分かります。
上からボルト穴を覗いてもこの通り。
交換後、見事に指1本分前方に移動しました。
ここまで来てようやく4輪アライメントテスターに掛けます。
今回の様に明らかに異常となれば分かりやすいですが、もしも微妙な曲がりとなれば、アライメントの数値により考察していく事になるでしょう。
ストラット下とナックル部分でキャンバーを調整し、トー調整、ハンドルセンターを合わせて完了しました。 試運転も良好です。
ちなみにこんなの見つけました、
ストラット下のボルトは2本ですが、純正品でその1本を調整式に交換(3種類)出来る様です。
社外品でマジックキャンバーなんて商品(偏芯カム)もありますが、この純正品は単にガタ量を増やして調整幅を増やす物です。
ということは多分ですが、他のトヨタ車にも設定あるでしょうね。
下記はアライメントデータとアームの締付トルクです。
トヨタ車定番のストラット下ボルトは240N・mです。 緩めた場合はシッカリ締めましょう。