セルボです。
まずはパワーウィンドー不具合から行きましょう。
症状は『左後ガラスが下がるが上がらない』です。
では進めていきましょう。
まずは左後の内装を外します。
そしてモーター線にバッテリー直電流にて作動確認。
上げ下げOK。
早速モーターは除外されました。
次は左後のウィンドースイッチです。
内部の接点を確認。
接点の焼けをヤスリで磨いて、
導通剤である『カーボングリス』を塗布。
が、しかし。
症状は変わらず、
結局スイッチ自体の回路を見ると↓
正常。
と言うことは、左後ドア周辺は正常と言う事になります。
そうなると残りは運転席集中スイッチ。
マニュアルを見るとICが入っていて、診断にはオシロスコープ⁈ この年式でそんな事になっていたとは、、
とりあえずその辺りは無視して、こちらも焼けた接点を磨いてからカーボングリス。
焼けを見ると助手席が1番酷いんですが、そこは問題無し。
さて、作動確認は、、
無事OK! 復旧しました。
結論→ 運転席パワーウィンドースイッチ内の左後接点焼けによる導通不良となります。
ちなみにスイッチ脱着後はオート&挟み込み防止機能の設定が必要です。
運転席スイッチを全下げ後→全上げ後2秒以上保持
上手くいかない時はバッテリー端子を外してリセットとありました。
さて、残るはオルタネーターの交換です。
症状としては発電しなくなった訳では無く、この辺りのスズキ車の持病とも言える『ベルト鳴き』対策。
この車両も例外では無く、冷間時にベルトの異音が出ます。
そこでリビルトへ予防交換という段取りでした。
今回実車を確認すると、やはりオルタネーター 付近にベルトの削れたカスが堆積しています。
そしてベルトを外すと、、
間一髪! 裏側まで貫通しました。
しかしエアコンベルトはほぼ新品⁈
予想では2本共に同時期の交換なのでは?
さてオルタ本体の交換ですが、これは他のスズキ車も同様、MH21のワゴンRも同じです。
以前に一度交換した事がありますが、なかなかどうして、抜き出すスペースがありません。
しかし安心して下さい。 当然エンジンマウントを2カ所外しますが、上手くやればドラシャや足回りを外す必要はありません。
外す物↓
・マフラー後のジョイント
・フロントメンバーのマフラーブッシュ
・ラジエターコアのロアサポート2個
・エンジンマウント後側
・エンジンマウント運転席側
バールでコジッてスペース作り。
1番重要なのはオルタネーター 自体を上下逆さまにする事! コレでギリギリ抜けてきます。
さて肝心のオルタですが、手でプーリーを回すと若干重い! スズキのベルト問題の大きな原因はやはりココでしょうね。
交換後鳴きは止まりましたが、ベルトの張り具合には気を使いますね。新品ベルトを強張りせずに慣らし。 その後適宜張り。 こう言った場合、強目に張るのはオルタの軸に負荷が掛かりそうで敬遠しますね。