マルチクリエイト☆2児パパサロン

仕事のクルマ、バイクなどの機械系。家庭内での掃除、修理が主です。あとは、人生の歩み方を、独り言として綴っていきます。

※自車要確認※ ラジエターキャップ交換の重要性 

今回はラジエターキャップのお話です。

 

ボンネットを開けるとすぐに見えるラジエターキャップ。 交換も簡単で意外と軽視されがちですが、これが結構クセモノです。


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車両はZRR70   ノアで、この見た目は純正品であり新車時から無交換の可能性大。


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そう思い外してみると、、

 

見事に中央の弁が破損してありません。。

 

このタイプのラジエターキャップは主にトヨタダイハツで使われており、その中央部がプラスチック製な為、経年劣化にてこのようになってしまいます。

 

 

少し説明しますと、エンジン稼働時は冷却水を加圧し、沸騰しにくいようにしています。その為、キャップの加圧設定値以上になるとリザーブタンクに圧力を逃して調圧する仕組みとなっています。

 

そしてエンジンが止まり冷却水温度が下がり圧力も落ちてくると、圧力調整でリザーブタンクに出た分だけ冷却水が足りなくなります。 そうなると内部に負圧が生じリザーブタンクからその分を吸い上げて元に戻る。 と言う流れで機能しています。

 

 

 

これらを踏まえ、ラジエターキャップ単体を見ると、大きな弁は設定値を保つように外側(リザーブタンク)のみに放出するワンウェイ。

そして中央の小さい弁もリザーブタンクと繋がっており、加圧時は閉じているが、負圧時に開いて内側へ通すワンウェイである。

 

 

 

ではこの中央の弁が無くなり、常時通気しているとどうなるのか?

 

 

 

 

 

 

正解は↓

 

 

 

冷却水は加圧されない↓

 

冷却水が沸騰しやすくなる↓

 

エンジンがオーバーヒート↓

 

最悪エンジンが歪んでアウト!

 

 

 

たかが¥1000程度のキャップでエンジンが全損。

起これば悲しいですが、全く整備をされない車両にはその可能性は十分にあり得ます。ましてや整備をしている現場でさえあまり気に留めない所もあるぐらいです。

 

 

 

 

 

ではこのようなキャップ破損を疑うポイントをお伝えしておきます。

 

リザーブタンクの水量が減っている。 または無い。(通常この場合は水漏れの方が確率濃厚)

 

リザーブタンクの出口に吹き出した跡がある。(酷い場合、エンジンが既にオーバーヒートしています)

 

 

 

下記はラジエターキャップの動画です↓

https://www.instagram.com/p/CFDwfqZhtUd/?igshid=2uttnv1m1cpg

 

 

※  最後にラジエターキャップの取り外し確認はエンジンが冷えている時に行って下さい ※

※ エンジンが熱い時に外すと吹き出し危険です ※