マルチクリエイト☆2児パパサロン

仕事のクルマ、バイクなどの機械系。家庭内での掃除、修理が主です。あとは、人生の歩み方を、独り言として綴っていきます。

U62V ミニキャブ オーバーヒート診断

 

営業車のミニキャブで年式はH20、距離は20万km超、  今回はオーバーヒートにて入庫です。

 

ちなみにこの車両は少し前にリビルトエンジンに載せ換えております。

 

まず状況ですが、アイドリング状態で停車していたところ水温メーターの針がいつもより上がっていたとの事。

入庫後に確認してみましたが、聞いていた通り電動ファンは一向に回らず100度近くとなりました。(何度で回り出すのかはマニュアルに記載がありませんでした)

 

距離も距離なのでファンのモーターが不良となったのか? と通常であれば予想するところ、、

 

 

エアコンを入れてみると意外にもファンが回りました!

 

 

エアコン使用時はコンデンサー冷却の為に電動ファンを強制的にONさせるので、これで回ると言うことはファン自体OK。そしてその電源系統もOKとなります。

 

つまりは冷却水温が高温になった時にファンを回す回路に不具合があるという事になります。 

そこで調べたところ、年式がH20という事もあり昔のようなラジエターにそれ用のサーモスイッチが付いているというような単純なものではなく、コンピューターによる制御で、しかもファン制御用のユニットがファン上に付いていて無段階制御と書かれています。 と言っても実車はボンネットが無いタイプで外部からの確認は不可能。 そしてリフトアップして隙間から覗くと、、 そのユニットらしきものは無さそう、、??  調べたモノが年式違いなのか??

 

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ウチのテスターは国産車に弱いんですが、水温の実測値は見れました。 ファン作動は見れず。

 

 

そこで気が付いたんですが、

 

 

 

 

 

『数値は確かに出ているが、安定していない』

 

 

具体的には下に10度程パラパラ動く時が見受けられたんです。

 

 

これがファン作動しない原因だ。 とは全くもって確定出来ませんが、手を出すのはまずはここからとなるでしょう。

 

と言う事で20万km使用の水温センサーを交換です。


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エンジンの場所は運転席と助手席のシート下で、


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水温センサーはサイドブレーキレバーの下、オルタネーター横にメーター用水温センサーと共に並んでいます。 よってサイドブレーキ下のパネルが要脱着です。


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取り外したセンサーです。 古びた外観ですが見た目では何も分かりません。

ちなみに新品センサーの画像は撮り忘れました。

 

 

 

さて交換後の症状はどうでしょうか。

 

 

 

アイドリングで水温を上げていきファン作動を待ちます。 

 

 

なかなか動きません。

 

 

 

そもそもサービスマニュアルを読んでもファン作動温度が載っていません。

そしてファンが単なるオンオフでは無く無段階制御となっているので、いきなりブーンと動く訳では無さそうに思えてきました。

 

そこで車両をリフトアップし、隙間から実際にファンの回転を目視。

 

 

その結果。  水温93度にて微弱な回転を確認出来ました。 よって不具合原因は水温センサーで確定です。