ハイエース１０万kmの儀式、タイベル交換です。
今回部品は持込です。
一般に１０万kmでタイミングベルト交換と言われていますが、実際にはウォーターポンプもセットとなります。 ウォポンが２０万km持てば良いんですがそうもいかない。
そしてウォポンはタイベルの奥に付いている、、
そうなると費用、時間、手間を考えれば同時となるわけです。 あとハイエースはそのほとんどが仕事で使われている為、不意の水漏れで入庫、部品手配、交換をしなければならないと考えれば、絶対的に同時交換でしょう。
そして今回アンダーカバーには既に冷却水漏れの跡が、、
ウォーターポンプか？
と思いきや、、
何とサーモスタットでした。 かなりの漏れ漏れです。
部品代は￥3000程、そしてこのサーモスタットも直ぐに外せる場所には無い為、やはり同時交換部品とした方が良いです。
さて、作業はクランクシール交換へ。
余談ですがこのエンジン１ＫＤは、タイミングベルトがクランクに掛かっていません。 知らない人には？ ですが、クランクとその隣の噴射ポンプがエンジン内でギア駆動とされており、その噴射ポンプとカム間がタイミングベルトとなっています。
・その為タイベルの交換でクランクプーリーを外す必要は無し。
・ウォーターポンプ交換でもクランクプーリーを外す必要は無し。
という事はクランクプーリーはクランクシール交換の為だけに外す事になります。
しかしプーリーを外すのが一苦労、、
ボルトの締め付けトルクは３７.2 k ！
そしてスペースの無さ、、
覗くとプーリーの前面にATクーラー用配管。
その取付ステーがまた厄介、パワステラック裏側に。
ちなみにタイベルはこの様に付いています。
さてもうプーリーが外れておりますが、スペースの無さからインパクトレンチはもちろん、3/4 → 1/2への変換ソケットすら入れる事が出来ません。 それに加えて前述の高トルク。
現状はまだギリギリ緩められるレベルなので、この辺りは更に工具を買い足そうと思います。
徐々に3/4工具が増えていく。。
さて外れたプーリーです。
この様な保持と抜きが出来る工具が無ければ戦えません。 ちなみにスピンナーを掛けてセルモーターで「ドン」なんてやっても無駄であります。もしそれで緩めば前回の締め付け不足でしょう。
そしてこうして見るとシールによる摩耗が分かります。 シールが硬化するとその攻撃性は更に大きくなるので漏れてから交換というのもどうでしょうね。
ちなみにAT配管はこの様に引っ掛けると上手く逃げててくれます。
これはタイベル＆ウォーターポンプも外れた状態。
そうこれまた追加になりますが、カムカバーのパッキンもゴムなので漏れます。 カムシールから漏れている様に見えて、最後までバラして行くとこのパッキンだったという事も良くある。
やはり同時交換でしょうか。
最後は燃料フィルター交換。
多分ですが使用は4〜5万km？ ぐらいかと思います。
汚れが上がってきてますね。
底部にも黒い汚れが、、
洗浄して組込。
最後はポンプで燃料を汲み上げて完了です。
やはりこちらも定期交換必と思います。
