マルチクリエイト☆2児パパサロン

仕事のクルマ、バイクなどの機械系。家庭内での掃除、修理が主です。あとは、人生の歩み方を、独り言として綴っていきます。

スタッドボルト折れ修理 A難度編

 

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今回はスタッドボルト。  排気廻りで画像のようになってしまう事もしばしば。  

ちなみに車両はFDの13Bです。

 

ボルト、ナット、スタッド等のネジ山のカジリに対して、通常は潤滑剤、バーナーでの入熱と急冷、締めと緩めを交互に行う。  あたりで大体は折れずに対処できます。

 

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しかし、全く歯が立たず。  ポキ。

 

画像はエキマニからのスタッドボルトです。

折れてからの処置としては、真ん中にドリルで穴を開けてエキストラクターという緩める方向に食い込んでいく工具を使います。

 

しかし、全くドリルの歯が立たず。  歯を何度も研磨しましたが画像程の状態で断念。  とても硬いです。

ステンレス用ドリルならばイケたかもしれませんが、結果エキストラクターが入っても無理でした。

 

次にモンキー掴み作戦です。  幸い根元から折れてはいないので、残ったところの2面をグラインダーで削りモンキーで掴めるようにします。 上の画像のようにしましたが、固すぎて滑ってしまいました。

 

しばし考えましたが、次はミニフライスでのエンドミル作戦としました。  が、エキマニのスタッド面と裏側の面が平行では無く、かなり角度がある為に上手く固定が出来ません。  軽くスタッドの頭が削れたぐらいで外れてしまいました。  


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こうなれば、最後の手、溶接です。 

 

太めのボルトをTIG溶接しました。   が、ビクともしません!  

まだ溶接の熱が残っていたのもありますが、溶接箇所がねじれていきます!  どれだけ硬いんや!

こりゃまた折れる。  と覚悟しましたが、潤滑剤と締めて緩めて攻撃でなんとか勝利する事が出来ました。


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これ、どう思われますか?  ネジ山無いです。  これは人生一番の強敵でしたね。

 

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あとナットですが、先端が少し潰されたセルフロックになっていて、それが原因かは分かりませんが、バイスに固定してもスタッドからナットは取れませんでした。  これも初です。  マツダおそるべし!