前回はスモール不灯という車検NG項目でしたが、今回も同様に車検NG案件です。
早速アブソーバーを取り外しました。
はい、純正オプション系でしょうか。
もちろん車高調整機能はありません。 ※カテゴリーには車高調としましたが…チガイマス。
ズバリ問題点はココであります。
下側のゴムマウントがグニャリと劣化。
こうなると何がダメなのか?
乗り心地。
もあるでしょうが、本題は車高です。
ボルトが通るカラー軸が1cm程上がってしまっているので、車検の最低地上高である9cmを割ってしまっているのです。 車高調であればクルクルしてその点はOKなんですが。
対策としては、
①車高調などの新品に交換↓
アブソーバー自体が抜けてはいないので使えるなら使いたい。
②マウントブッシュのみ交換↓
当然純正の設定無し。 社外品の汎用ブッシュは少量設定有りだが今回のサイズの適合無し。
③ブッシュ部分を作る。↓
という事で③番に決定しました。
進めて行きましょう。
まずは千切れたブッシュを抜きました。
見事な劣化ですが、ここで圧入部分が山型になっている事を知りました。
この形状での圧入は不可なので、ホールソーにて貫通。 電動ドリルで左右から、切削抵抗も大きいのでドリル自体もエアーで冷やしつつ作業。
はい、今回の主役。 POMです。
ポム → ポリアセタール → 通称ジュラコン(商品名)
ミニ旋盤で外径、内径を合わせて突っ切り。
千切れたゴムを削ぎ落として、中心のカラーを再利用。
プレスで圧入するとこんな感じに。
アブソーバーにも、
圧入完了。 良さげです。
試作がOKだったので、残り3個を製作。
こういうモノって面取りするだけで見栄えも段違いに良くなりますね。 思うに視覚的に光が映り込む面が増えるからですかね。 極論ダイヤモンドカットとか。
ビフォーアフターの絵。
POMは潰れないのでほぼリジット。
ゴムブッシュは全潰れでカラーとアブソーバー側が荷重で当たり削れていました。 やはりこの位置での差は1cm程。
さて全て完成し、4輪装着後、車高確認してみると、、 結果2.5cm上がりました。
これにて無事車検OKとなりました。