TIG溶接に必要なアルゴンガスです。
このボンベですが、当然重くて倒れる危険性があります。 ほとんどの所では柱や壁に縛り付けて固定していると思います。
基本的には決まった一か所で溶接すれば良いんですが、リフト上で仮り付けや溶接をする場合にはコードの長さが足りない為に溶接機本体を移動させる必要があります。しかしガスボンベ自体は気軽には移動できないのでリフト寄りの柱に固定してホースはその都度繋ぐ方式で今まで使ってきました。
すると少しだけ溶接したいという時にわざわざ移動と繋ぎをしなければならず少々不便でした。そこで今回はボンベの自立移動を可能にしようというお話です。では進めましょう。
形の構想はゼロからスタート。
・移動式という事は要キャスター。
・自立という事は中心からキャスターをなるべく離した方が安定する。
しかし離せば離しただけ邪魔になる。感覚的にこんな感じに。
どれも廃材を組み合わせています。
中央にはボンベがピッタリ収まるように、、
、、したはずが、少し狭かったようです。叩いてオーケー。
ウチでよく使うL字アングルは板を曲げた物ではなく、はじめからL字に成型されています。折れている所の肉が厚いので強度もあります。
板厚は 2.5mm です。
コレをですね、ペタンと折り合わせてからクランク状に曲げてみました。
この曲げは相当硬いです。
コレをですね、
ボンベを垂直にして、
縦の支持棒の連結に使いました。
ボンベの固定にはタイダウンを使用し、
溶接は一通り完了。
それと同時に他のキャスター台も作りましょう。
両頭グラインダー。
そしてベルトグラインダーの2つです。
ベルトグラインダーは低くてオーケーなので、ほぼアングル組んだ上に固定。注意点は重心がだいぶベルト側にズレている事ですね。考慮しないと倒れます。
両頭グラインダーは少し高さが欲しいのでかさ上げ。しかし上げ過ぎると倒れるのでこのぐらいとします。
最後にこの3点を缶スプレー塗装します。
その前に錆の転換剤で処理。しっかりと黒くなります。こうしておくと錆が浮いてくる事はまずないと思います。
はい、在庫のあるシルバーにて塗りました。
ちなみにシルバーはアルミの粉が入っているので普通の塗料よりは塗膜が良いのでは? と思っています。
結果は成功ですね。 ボンベの大きさと重さに対してどうかな? と思いましたが。結構しっかりと自立しています。
とりあえず更に何処かに縛ろうかと思っていましたがその必要もなさそうです。
やはりどんな物も自由に移動できるのは良いですね。動くので床の掃除も楽々です。