さて前回交換したS13メンバーとS15メンバー。
この2つは以前から知っていますが、ジックリと見比べた事が無かったので今回比較していこうと思います。
デフの前側のマウント部分。
上 s13 下 s15
こう見ると厚みが結構違いますね。
s15 10cm
s13 7.5 cm
そしてメンバーの前側。
S15は下側フラット。
S13は段差になってます。
S15 15mm
S13 25mm
デフのリアマウント。
上 S13は4穴
下 S15は2穴
13は1枚パネルですが、15は補強されています。
左 15 右 13
その隣のトーコン内側パネルも、S15は穴が開けられプレスも増えて強度上がってます。
こちらは定番のロアアームの取り付け部。
S15は前側が下がりフラットになりトラクションUP。
S13は前上がり。
こうして見ると角度がかなり違いますね。
今回このロアアーム角度によるトラクションアップが何故なのかを考察してみました。
順に考えると、アームがストロークした時のボールジョイントの位置。
前上がり S13 → 後方へ移動
フラット S15 → そのまま上へ移動
つまりはストロークした時にナックルの下側が後方へ移動するかしないか。
そしてそれはトーコンの取り付け部に影響がある。
結果として、ロアアーム取り付け角度は → ストロークした時のトーコン移動量に変化がある。
前上がり → 変化量大
フラット → ストローク量と同じ
前下がり → 変化量小
となる。 RXー7 なんかはなかりのトラクションマシンですが、このリアのバンプトー変化がインに向くと言われていて、つまりはコレと同じ話だと思われます。
その流れでこちらはトラクションロッド(斜め前方向)の取り付け部。
右 S15
左 S13
S15の方が 2cm低い。
しっかり比べるまで気付きませんでした。
これもロアアームと同じくストロークすると、トーがイン方向に向くのではと思われます。
足回りは奥が深い。
パネルの形も右のS15の方が剛性上がってますね。
ロアアーム取り付けの後側も右のS15はプレートが1枚追加されています。
こう見るとメンバーブッシュの内部構成から、打ち込む方向は以前から変わりがないようです。
前側も同じく。
最後にハイキャスとトーコンの取付部あたりを載せておきます。
日産マルチリンクはナックルに対して5個のアーム&ロッドが作用します。 車高のセット位置にもよりますし、奥が深いですね。