さてヘッドライトスチーマーを掛けましたが本題はこちら、異音診断です。
①右リアからの周期的なシュッシュ音。
②左リアからのゴーッ音。
との事ですが、試運転すると↓
①速度が上がると音も早くなる。そしてサイドブレーキを引くと音が止まる。
②ゴーッ音は確認出来ず。
そこでまずは右後をバラしてみると、
何と! サイドシューが完全に剥離しています。
ローターの中にも砕けたシューがゴロゴロ。
何とも不可解な、、 でも①の音の原因はコレでしょうね。
、にしてもラジアルマウントのキャリパーは外しやすい。
次は左後。
それらしい音が確認出来ませんでしたが、ローター外側には削れた跡が、、
外して検証するとパット固定の円柱が削れています。 キャリパーの固定が緩んで ⁈ ません。
それで擦るという事は、、 ローター側が振っている証となる。
すると、、
何と! ハブセンターナットが緩んでいる。
とりあえずは18kg/㎠ で締め。
しかし気になり締め付けトルクを調べてもらうと、
これまた何と、 460N・m!
メチャ高でした。
そしてウチの最大トルクレンチは200N・m。全く足らないので今回はアナログに、
私の体重68kg、 460N.m →469kg/㎠
つまりは支点から68.97cmの所に私が乗ればOKという事になります。 マスキングの場所ですね。
これを機に今度トルクレンチ大を仕入れてこようと思います。
さて新品シューが到着しました。
左側はシューが残っていたので比べるとほとんど減ってないですね。 当然と言えば当然ですが、サイドドリフトしない限り減る物ではありません。それこそ一生物なのでは?
という事で交換スタートですが、
これがまた、、 曲者。
いや〜 かなりの曲者!
①スプリングの形状が悪い。
②スプリングが強い。
そして、
③このシューを固定しているスプリングピン。
私的にはどれも最悪と思います。
特にこのピン! 片側で構造を理解しても反対側がなかなか外せないというレベルです。その辺りはお察し下さい。
激闘の末まず左を完了。
そうそう、前後しますがハブナットは座金がフリーに回転するタイプ。 質感良いです。
右は何故こうなってしまったのか⁈
サイド引きっぱなしで走ったのか⁈
砕けた破片がまだまだ隙間にいます。
こちらも激闘の末であります。
という事で、
試運転に出掛けたわけですが、
どうやら、
まだ、
終わらせてはくれない。
異音①が健在なのです!
てっきりシューを交換してOKだろうと思っていただけに、、
またあのシューを外す? いやいやソレハサケタイ、、
まぁ、とりあえずは診断を続けましょう↓
車両をリフトアップしてキャリパーを左右共に外し、手動でローターを回していきます。 すると右ローターから1回転で1回擦れる音が聞こえる。
試しに左ローターと入れ替えてテストするも同じ。→ 右のローターは正常となります。
次にローターをダイヤルゲージで測定、特に軸の振れなどはありません。
なかなか手強い、、 やはりシューを外しての
確認しかないと思った頃、
裏側のドラシャアウターが気になりました。
錆が酷く表面の塗装がめくれ上がっていたりする。
まさかこの塗膜が何処かに引っ掛かっているとか?
回転させて確認しますがそんな所は特に無い。
しかし!
錆を落としてエアブローしたら、、
音、、 無くなりました!
ん〜、非常にしっくりきませんが、コレが答えで間違いありません。 最終ハブベアリングか〜 とも思ったんですけどね〜。
という事で錆を粗方落とし、
錆転換材。
しっかり黒くなります。
今回は塗膜も強いシルバーで上塗りして完了です。
さて、そうこうしていると更なる異音を発見。
③サイドブレーキレバーを引くとバタバタ音。
確認すると右のサイドワイヤーの被覆がポキっと折れてます。 これによりレバーを引く度にワイヤーが真っすぐになり暴れていたようです。
本当は交換なんですが、応急処置として、
パイプを縦割りに、
そして折れに被せてワイヤーロック。
まあ骨折した時の添木的な感じです、
と言ってもガッチリと固定されており音も消えました。
あとは少し前のボクスターもそうでしたが、
幌横の飛び出し。
左右共にアウト。
飛び出したワイヤーが痛む前に処置が必要です。
今回も縫わなければ、、
と思っていたら、、 まだゴムが生きていました。
しかし調整後、
何の抵抗もなく千切れました、、
という事でやはり縫うわけであります。
見比べると幅が違いますね〜。
縫って調整後、しっかりと内側に収まるようになりました。
これだけでもだいぶ良い感じですね。
という事で以上です。