さて円形の物をしっかりと掴む時は、大体傷が付いてしまいます。
そんな時、有効な方法がコレ。
『ヤトイ』です。
コレットと基本原理は同じですね。同径の穴を開けてから割やスリットを入れる事により縮むようになり、全周でしっかりと保持するようになります。
では作っていきましょう、
材料はいつものように余った物からチョイス。
毎度思うんですが、こんな感じの材料〜 って探しているとかなりピッタリのモノが見つかるんですよ。
今回も多分に洩れず、内径がほぼジャスト、既にヤトイになっている物を発見!
まず旋盤で内径を微調整。
こちらはM6の長ナットとヘックスボルト。
ヤトイに溶接しました。
その長ナットのセンターを切断してスリットを入れ、M6ネジ部にタップを通します。
この状態で物を掴んでみると少し小さかったので内径を微修正。
ちなみに内径は 28.1mm です。
というわけで完成です。 旋盤で使用する物ではありませんが結果はバッチリ。相手はかなり薄物のアルミですがしっかり掴めて変形もありませんでした。
という事で、最近になってようやく旋盤の入口が分かってきた気がします。何事も考えて実際やってみないと前進はありませんね。