L152 という事は、4発エンジンのJB搭載車両です。
ヘッドライトから分かるように? 前期です。
あと知りませんでしたがステアリングのシフトスイッチ付きは前期用だったんですね。
では進めます。
元々分かっていたのはヘッドカバーからのオイル漏れ。 プラグホールもエンジン周りもベタベタです。
プラグはデンソーまだ状態は良さそう。
以下は入庫してから発見された不具合です。
右ロアアームジョイントのブーツ破れ。
左もアウト。
左ステアリングラックブーツ破れ。
タイロッドエンドブーツ左右ヒビ。
左ドラシャインナーブーツ破れ。
右ドラシャインナーブーツ滲み。
リアドラムブレーキシュー残り1mm。
残っているところは4mmです。
と、多数の不具合箇所が発見され、見積後、、
家族と相談の結果乗り換える事に決まったそうです。
私『ウチの代車用に買い取りましょうか?』
オーナー『おねがいします』
という事で予定外でしたが代車となりました。
では交換作業を進めていきます。
まずはヘッドカバーから。インタークーラーが上に乗っかっているのですぐにアクセスは出来ません。
カバー裏、
ヘッド周りもスラッジでコテコテ。
パッキン類はプラスチックと化しています。パッキパキ。
カバーを洗浄。
ヘッドもこのまま落とせるだけ落としました。
パッキンを交換して戻し。
プラグは再使用します。
ドラシャはインナーブーツのみ交換。
ドラシャの挿さるオイルシールも交換。
ちなみにブーツのインナーバンドは車両に取り付けるまで締めません。 取付して長さが決まったところでブーツ内の内圧を調整後に締めます。
右も同様。
しかし右のアウターだけ割入りブーツだったので純正に交換しようと思ったら、なんと純正が割入りとの事でした。 どうやら長い右側シャフトをJBエンジン用に太く設計した事によりそうなったのだと思われます。
私的に割入りブーツは一切使わないのですが仕方ありません。
その右側アウターブーツの外側からグリスの滲みがあったのでシーリング。
度々登場しますが、やはり真空保存は良いですね。
こういったちょこちょこ使いには必要です。
先端は色々と試しましたが、この六角頭のビスが一番でした。 車の内装とかに使われていそうな物。
ビスを抜いても固まっていないのでそのまま使用可能です。
次はジョイントブーツ類。ラックブーツ左右を交換。 予想外に右のロアジョイントがガタガタでした。
アームごとガタの無い中古品に交換しました。
にしてもアームの後ろ側固定ボルトが上から挿さっている為、フレームに当たり抜けません。 メンバーを半下ろしにして抜き取ります。 ついでなので左側もボルトを下から通しに変えておきました。
もし緩んだとしても抜ける事はないですが、、
整備性の方が重要です。
ドラシャを抜いたついでにATFも交換。
ウチではほぼオイルパン開けちゃいます。
ここに溜まっているスラッジを取る事に意味がある。と思っています。
綺麗になってます。
そして距離も13万km越えているのでブレーキも気になってしまいました。
フロントキャリパー、
リアホイールシリンダー、オーバーホールです。
フルードを定期交換していても、ピストン裏は完全には綺麗になりません。 そしてピストンに水分がくっ付いていると錆びてきます。 そうなると基本交換ですので10万kmの節目あたりにバラしておいた方が良いと思います。
リアのシューですが、交換した事って数えるぐらいしか無いと思います。 ドラムってなかなか減らないですからね。
よく減る前側が 1mm、新品は4mm。
自動調整もノッチが進んでます。
そしてこの型のムーブ定番の、
ドアアウターハンドル折れ。 見かけたら優しく開けて下さいね。
これは追加メーターの取り外し。 エンジンルームから室内へのワイヤリングで車両グロメットの内側ではなく外側から通していた事により車両鉄板とグロメットに挟まれていました。 断線の可能性も十分ありますので気をつけて。
オイルレベルゲージにはスラッジがカリカリに。
こんなところからもオイル管理が伺えます。
これまた持病のウォッシャータンクの蓋破損。
新品交換。
これも持病、エアコンの調整ツマミがグラグラに。
引っ張って抜いてこのナットを締めればok。
ついでに確認したらエアコンパネルの照明が1個切れてる。 週末で部品屋さんも閉まっていたので日産系のパネルから拝借。 そのままではグラグラだったので接点を曲げ直して使用可能に、オレンジキャップを移植してバッチリ点灯。
とりあえず今回はこの辺りで良しとします。
ん〜、見れば見るほどメーターのLEDを打ち替えたくなりますね〜。 どーしよ。