マフラー修理の御依頼です。
2本出しの出口を軽くヒットしてしまい、歪な円になっているのを綺麗にしたい。 という事です。
ファイ数を計り忘れましたが、この細さのステンレスパイプはウチにはありません。
あと前方のフランジが見事にアウト。
さてさて、取り敢えず進めましょう。
まずはテール2本と前方のフランジ部をバンドソーでカット。
こう見ると歪みが良く分かります。
今回はですね〜、新品パイプでも良いんですが、切って裏返し作戦とします。
なので切り口を綺麗に処理。
歪んだ所を丸に修正してから酸性溶液へドボン。
まあ濃度も薄いのでこんな感じです。
しかし内部のカーボンもブラシで軽く擦ればこの通り綺麗に落ちますね。
追加でピカール磨きコレが限界でしょうか。
切り落としたフランジに合うものを現物合わせにて切り出し。 昔は苦労しましたがベルトグラインダーを導入してからは、面をしっかり出せて微調整も出来るので非常に重宝しています。
そのフランジ面もこの通り面バッチリに削れます。
テールとフランジを本溶接。
あとクラックも何箇所かあったので補修のビフォー、アフター。
ここも割れてましたね。 溶接棒が入れてあって割れるという事は、母材同士を溶かしただけでは絶対に割れますね。 しかし、もしかするとバックシールドが有れば割れないのかも。 とも思う。
そして助手席のフロアカーペットが溶けている。
高回転を多用する車両はなりやすいですね。
差し込みのフロントパイプと上のフロアが一番近いのでそこかと思いきや、溶けていたのはフロアとそれなりに隙間のあるエキマニ集合部分。
ここだけ見ても集合部には排気干渉により? 熱が溜まるのが分かりますね。
仮に集合直後を大きく膨らませると、膨張して抜ける気がしますね。 抜けの比較は温度測定により確認可能と言ったところでしょうか。
という事で耐熱シートを採寸通りに切り出して、
粘着に熱を加えて貼り付け完了です。