マルチクリエイト☆2児パパサロン

仕事のクルマ、バイクなどの機械系。家庭内での掃除、修理が主です。あとは、人生の歩み方を、独り言として綴っていきます。

中編 987 ポルシェ ボクスター ソフトトップ開閉不良 ギアボックス修理

 

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前回取り外したギアボックスを進めていきます。


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分解してみるとこうなっていました。

モーターケーブル → ワイヤー → ギアボックス内ウォームギアへ。


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そこから唯一の樹脂製ギア → 他の金属ギアへとトルクアップして伝達されます。


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不良の根本原因はこの樹脂ギアのクラック破損という事でしょうね。  ちなみにこの白ギアは右側です。

 

では左側も進めましょう。
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基本的な構造は右と同じ。違いはリミットセンサーの有無ですね。


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こちらの樹脂ギアは黒色。

ウォームギアと含めて左右で歯の切り方向が違うので互換性はありません。


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そして金属カバーに付いているのがリミットスイッチ。

 

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スイッチには接点が2個あり、見づらいですがこの外周の丘で位置判断をしています。 閉める時で言うとスイッチが2個共、丘で押されるとモーターへの給電をOFFといった具合です。

 

 

 

さてバラし終わりましたが、通常は部品交換です。

見積を取るとギアボックスのみ左右で¥228000(税別)!  ギアだけで25万はなかなかですね。

 

そこで今回はダメ元でギア修理を試みます。
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新品時は良いかも知れませんが、経年劣化後は完全な強度不足です。

薄い所は薄いので 段差を全て埋めていきます。


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片側完成。 毎度お馴染みのプラリペア


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反対側も開先と表面をリューターにて削り。


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こちらも埋めました。


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厚みも出て良さそうに思います。

さて接着出来たのは良いですが、こうしてクラックが入るとどうしても開いてしまいます。とりあえずバイスで挟みはしましたが完璧では無い。

 

するとその部分の外周が伸びてしまい。 画像のようなウォームギアとの噛み合いが合わなくなります。

そこで何とか回転するように削り合わせました。

 


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こちらは左側。 右よりも重傷です。

内部の金属ギアとの一体成形具合が分かりますね。


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こちらもバイスで挟み、


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両面接着し完了。


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しかしこちらはギアが無くなっている所があったので、


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まずはマスキングテープで型を取り削りました。


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そして更にウォームギアに合うように削り合わせ。

やはり左の方が大きく開いてました。


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その為、歯の形はイマイチですが。。

 

 

 

こうして左右ギアの修正を完了しました。組込に移りましょう。

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一点。 ギアを全面補強した為に、ケース側のこの段差が邪魔をしますので削り落としが必要です。


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あとリミットスイッチはこの様に作動します。


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そして組込ですが、よく見ると合いマークが3個ありました。


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レバープレートの穴がその位置合わせとなっているようです。

多分ですが、

A →  取付基準

Z →  全閉位置

O →  全開位置

 

と思われます。

 

次回車両への戻しです。