車検入庫のステップワゴンです。
最後にヘッドライトスチーマーを御依頼頂きました。 全体画像が少し暗かったですね。
さて、ヘッドライトスチーマー × ホンダ車、あまり良い響きではありませんね。
今回は正しく、ザ、ホンダ。 と言うような劣化具合です。
では見て行きましょう。
完全なる黄変。 これにて純正のハードコートは微塵も残っていない事が分かります。
それはそれで良いのですが、、
問題はこのクラック。
大事な所は繰り返しましょう。
透かしたこの黄変は良いのですが、、
問題はこのクラック。
はい、2回言いました。
では作業スタートです。
シングルサンダー80番でひたすら削ります。
そう簡単にクラックは消えてくれません。
ちなみにサンダーを当て続けると熱で表面が溶けるので注意です。
そしてドライ研磨はクラックが見えなくなるので、光をライト内側に入れます。
するとこの通り見やすくなります。
そうして一通り80番を掛け終わりました。
以前はそこからダブルアクション(ドライ研磨)へ進んでいましたが、今回は100番の水手研ぎへ移行。
水研ぎの利点は、
・クラックの確認が容易。
・粉が舞わない。
・ペーパーの目詰まりがない。
意外と100番の水研ぎは研磨力ありました。
それでもクラックの残りはシブトイですが、、
という事で、
水研ぎ100→240→320→400→600→800→1000→1500番をクロス掛けで目消しをして下地完了。
黄変とクラックが除去出来ました。
スチーマー前に洗浄、マスキング、アルコールにて脱脂を行い、、
スチーマー施工。
いや〜、ず〜〜っと削ってきた永き時間が報われる瞬間であります。
しかし今回この場所で液タレ⁈ と思われる箇所を発見。
当初はこの盛り上がったウィンカーの上部が難しいだろうな。と予想していましたが、まさか下の方がネックだったとは、、
対処法は、
・通常よりも離し目で掛ける。
・しっかりとライトを当てて確認しながら。
と言った具合でしょうか。
左側。
こちらの同じ部分も同じくです。
にしても透明度はバッチリですね。
今回3回施工は覚悟していましたが、1回でクラックとペーパー目を取り切れていたのは良かったです。やはり荒い番手からの水研ぎが効いています。
今まではシングルの後もダブルでの空研ぎだったので見落としも多かった、そして番手が上がって水研ぎになりクラックが見つかってもペーパー目が細かい為に中々消えない。 初期に荒い番手でしっかり落とす、これが大事ですね。